プロフィール

翻訳チーム

Author:翻訳チーム
外国人及び外国語の総合商社
株式会社 ビーコス
翻訳チームオフィシャルブログ

リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ

検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Date: --.--.-- Category: スポンサー広告   

日本発の世界的ベストセラーを狙う、「GE賞」の可能性

nikkei TRENDYnet 4月18日(水)11時12分配信

 2月末日の朝日新聞(全国版)5段広告を皮切りに、新聞や雑誌、地下鉄の車などで書評や発売告知が展開された小説『グレイメン』。2009年に創設された「ゴールデン・エレファント賞」(通称「GE賞」)の第2回大賞を受賞した作品だ。2月24日に刊行した『グレイメン』に続き、第2回の特別賞受賞作品も3月27日に『さんくすないと』、4月27日に『柿崎トオルの出会った自殺請負人』と発売が続く。

「ゴールデン・エレファント賞」は、日本・米国・中国韓国4カ国の編集者や翻訳者が選考段階からかかわり、大賞受賞作品は海外での出版が約束されているという、これまでにない文学賞。運営委員会は米国の中堅翻訳出版社バーティカル、中国国外文学の翻訳などを手がけ村上春樹作品も出版している上海訳文出版社、韓国のソダム&テール出版社、日本のエイ出版社の4社で、広く多言語での同時出版を主軸にワールド・ワイドでの多様なメディア展開としてリリースされることを目的に賞を運営している。

海外を見据えた、日本発エンタテインメント小説の挑戦

 「きっかけは、なんとなく仲間で『最近、小説を読まなくなったよね』という話をしていたことでした」エイ出版社の専務取締役で選考委員の一員でもある根本健氏は、賞創設を振り返る。

 「出版不況もあるかもしれないけど、出版業界では他の出版社が何をやっているのかを、だいたいみんな知っています。『デジタル』『海外』『エンタテインメント性』といったキーワードに対しても、『どこも大きくチャレンジしてないよね』という話になり、常に新しいチャレンジを重ねてきた当社だから実践できることもあるのではないかと話が広がっていきました。ふさぎこんでいる小説界に、風穴を開けたいというような気持ちもありました」。

 エイ出版社は、バイクやサーフィンなど趣味の雑誌を軸に、ライフスタイルに関するムックや書籍を出版するまでに成長した出版社。現在では年間に470冊もの出版物を世に送り出しているが、文芸への参入は今回が初となる。根本氏らが社内外で様々な人と話をしていくなかで、運営委員会の顔ぶれや協賛企業、選考委員なども次第に固まっていった。

 「今の文芸に対して辛口評論をする宇野常寛さんが入ることで賞としての信頼性が高まるだろう」(根本氏)と、選考委員に加わった批評家・宇野常寛氏に、賞の可能性について聞いた。

 (選考委員になることは)人づてに声をかけられたのですが、賞のコンセプトを聞いたときは純粋に『面白い』と思いました。翻訳を前提としている点が何よりも面白い。大手出版社を介さないで世界に出て行こうという、野心のようなものも感じました。 基本的に明治以降日本文化はいかに欧米の文化を輸入し、自分たちのものにしていくかということをやってきました。僕は「クール・ジャパン」なんて言葉は嫌いですが、ガラパゴス的に発展したユニークな日本文化を輸出していこうという運動が生まれるのは面白いと思っています。 「ゴールデン・エレファント賞」に対しては、その『発信していこう』という意欲に意義を感じます。時間はかかるでしょうけど、世界的に広がる作品や作家が育っていったらいいなと思っています。続けていくうちに賞のカラーも定着する

 第2回の大賞受賞作『グレイメン』と同時に第1回の特別賞『圓さん、天下を回る』も発売されるなど、「ゴールデン・エレファント賞」関連作は続々と出版されている。第1回大賞受賞作『裏閻魔』は、6万部が発行された国内版に加え、中国語版と韓国語版、英語はキンドル版とアメコミ版が連載され、4カ国でのシリーズ累計発行部数は12万部を超えた。

 「日本のコンテンツがリアルに売れる海外市場として、米・中・韓の3カ国と手を組んでいます」と根本氏。「そう簡単にみなさんに認めていただけないのは分かっているので、何回か続けていくうちに形になればいいなと。今後も『ゴールデン・エレファント賞』関連の作品を毎年数冊は出版し、売るための仕掛けづくりをしていきたい。賞創設ではなく新人発掘に重きを置いた賞なので、10回、20回と賞の開催は続けていきます」

 選考委員の宇野氏も、「賞の特徴が表れてくるのはまだこれから。どういった文学賞でも、賞のカラーは回数を重ねるうちに自然発生するものです」と、継続していくことに重きを置いている。

 ノーベル賞候補作家・村上春樹は別格として、世界的に知られる日本文学や日本人作家はまだまだ少ない。だが、芥川賞作家・中村文則が書いたエンタテインメント小説として日本で話題になった『掏摸』は米国・アマゾンで「3月の本」の1冊に選ばれた。日本が誇るベストセラー作家の雄・東野圭吾は直木賞受賞作『容疑者Xの献身』が4月26日発表予定のエドガー賞(米国推理作家協会がミステリー優秀作に贈る賞)にノミネートされている。“面白ければ国籍は関係ない”というボーダーレスなこれからの時代に、現代日本人作家も世界で活躍できる道が少しずつ広がっている。

 だからこそ、「ゴールデン・エレファント賞」が名もない新人の作品で世界市場に勝負をかけることに意味がある。世界における日本文学や日本人作家の新たなポジションを、国際的な新人賞というツールでどう構築していくのか。新機軸で挑戦する文学賞の成長に、長い目で注目しておきたい。

(文/土田 みき)

*************************

優れた日本の作品が世界に発信されるのは大歓迎である。
世界で知られる日本作家は意外と少ない気がする。
GE賞に選ばれると翻訳出版されるというシステムは日本の出版業界や作家達の意識を変えることもできるのではないだろうか。
この賞の今後に大変期待している。

By MT
スポンサーサイト
Date: 2012.04.18 Category: 未分類  Comments (0) Trackbacks (0)

この記事へのコメント:


管理人のみ通知 :

トラックバック:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。